ご無沙汰のブログです。
92歳の母が白内障で大分見えなくなり、介護の生活が始まりました。耳もずいぶん遠いので不自由なようです。
私の仕事もあり、なかなか猫たちのブログ更新ができなくなりました。
それで、しばらくお休みしようと思います。私がブログに残そうと思ったきっかけである「片目のミー介」のお話をもう一度最後にしてお休みします。母の手術は五月末なのでとりあえずそれまではお休みいたします。


飼い猫のミー介が2013/9/29に亡くなりました。
この後、しばらくの間にいろんなことが起きました。
信じられないことなのですが、やはり残しておこうと思いブログを創ることにしました。
亡くなる5日前位にミー介を抱いて散歩をしました。
飼い猫が6匹程いる家の前に来ると、声が出せなかったのに大声で啼き始め、呼んでいました。
翌日、その家の屋根上で茶色の猫と目が合いドッキリしました。さらにその翌日、母が言うには「昨夜夢でみたよ。茶色の雌
猫が子供を10匹くらい連れて、別れの挨拶にきたんだよ。ミー介がとても喜んでいた。」
同じ猫だったのかな?不思議なことだなと思っていました。
亡くなる前日には、パタンと横になったきり、足腰が立たなくなり、足から麻痺がきていました。
呼ぶと必ず返事をする猫でしたが、この頃には、尻尾やひげを動かして返事をするくらいになっていました。
亡くなる当日は、寝返りも寝打てずにいました。
「お仕事に行ってくるね。帰ったら一緒に寝ようね」と声をかけると、目にいっぱい涙をためて、返事はひげをピクピク動かすだけになっていました。
胸が詰まる思いで仕事に出かけましたが、私が出かけた数分あとには、もう亡くなっていたようです。
翌日は24時間で、死後硬直が解けるだろうと思っていましたが、全く駄目でした。
亡くなる直前には、手足も尻尾も動かせないまま、死後一日たってもまるで粘土で固めたようにカチカチでした。
あまりにかわいそうなので、お弔いをしてあげようと、心の衣で包むつもりで読経し、母や孫とで見送りました。
お経を読んでいくと、体が温かくなり、涙が流れていました。
お経の後、しっぽまで硬かった死後硬直が解けていました。私はその姿を見て嗚咽してしまいました。
お弔いの意味が本当に分かりました。
その後は遺体を暖かくで包んでやりたいと思い、私の薄地の白い木綿の服を切り
裂き、ミー介を包んで葬りました。
東の庭に埋葬し、母の用意した白い水仙を植えてやりました。
人間の寿命から見て、四十九日は七日ごとに弔うのだから、猫は7日~10日間くらい家に居るように思うと母に話していました。
三日後のこと。私が午後すぐ仕事に出かけたら、母はとてもひざが痛み出し、針で刺されたようだったといいます。
そして夜中12時まで10時間以上痛みが募り、動けなくなっていました。
湿布をしても治らず眠れなかったといいます。
私は夜帰宅しても、母の部屋にはいかなかったので、何も知りませんでした。
夜中12時頃、母の部屋にミー介が入ってきたといいます。
口には死んだときのカレンダーのバスタオルを咥えていました。
ミー介がベッドの上に来ると、母の顔をペロペロなめて、とても冷たく感じたと言います。
その時に膝の痛みがなくなったそうです。
母は手をミー介の方にやると、体はふわふわとして感触で、まるでかつおぶしの塊のようだったといいます。
五日後のこと、夕方5時ごろ、またミー介が部屋に入ってきたらしく、ミー介の匂いがします。
それで母が゙「ミー介かい?」と言うと、「遊びに来たんだ」と答えます。母がさみしくていると思ったらしいです。
ミー介が現れる直前、母は目が熱くなりボーとします。すると姿が見えたり、話ができたりすると言います。
しかし母は以前にも植物と話したことがあったので、もともとできる体質なのかなと私は思っています。
八日後、母は内側の膝が痛み出し、前回とは違う場所が痛くて、気持ちも沈んでしまった。
それで横になっていると足がムズムズします。すると又ミー介が来て、足にじゃれつきます。
すぐ足が暖かくなりポカポカしてきたら、内側の膝の痛みがなくなっていたといいます。
生前のミー介は、母が膝の湿布をしていると、必ずミー介がそばに来て、足をじっと見ていたそうです。
「しばらくこういうことがあるかもね」、と私は母に言いました。
そして、亡くなって十日後の朝七時のこと。
母はなかなか二階まで上がれないのに、この日は珍しく、母が二階の私の部屋に上がってきました。
今朝のこと、ミー介が母の部屋に来て「天国に還ります」と挨拶に来たという。
そして「お母さんにはとても世話になりました」「お婆ちゃんと、お母さん、仲良く暮らしてください」と話して還っていったというのです。
母は泣きじゃくり、普通の猫ではなかったと泣いていました。
母はミー介が亡くなってから、毎日お墓に水をやっているといいます。
ミー介は生前から私にとても感謝していて、死にかけたのを救ってもらったと、いつも思っていたのだと思う。そういう感じが何時もミー介からしていた、と母は言います。
私はこの前日に、ミー介が庭の墓へ入っていく姿を夢で見ていました。左隣には犬のナナコがいました。(生きてます)
ミー介はあの世に行くのだなという感じがしていました。
癒しの猫なんだなと思います。神様のお使い猫というのかしら。
人間ならば感謝して生きていたならば、いったいどうなることか。
私は、虚弱な片目の猫というミー介に、身体の哀れさを越えて、幸せを感じてほしかった。天国の幸福を味わってほしかった。
丁寧なあいさつをして還った礼儀正しいこの子。若い猫なのか年寄りなのかわからないミー介。
今はもう私の心の宝箱に、小さな色とりどりのダイヤになって入っている気がします。
不思議な不思議な出来事でした。